不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
2人分のお金を渡され、渋々自販機へ向かう。
もう‼
なんなの、本当‼
いいようにパシらされて……。
あたしはあんたの奴隷じゃないっての‼
それにしても
2人分のお金があるってことは、あたしの分も買っていいってこと?
いや、愛翔のことだから2本とも自分で飲むとか言い出しかねない。
うーん。
「ねぇ」
自販機の前で腕組みしながら立ち尽くしていると、誰かに肩を掴まれた。
「し、白崎さん……」
隣には昨日の金髪ギャルがいて、眉をつりあげながら怒ったようにあたしを見ていた。
「ちょっといい?」
「あー……ジュース買うからちょっと待って」
慌ててお金を入れた後、適当にジュースを買った。