不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


「先生、こっちです‼」



そんな声が聞こえて、恐る恐る顔を上げた。



そこには、校舎の方に向かって大きく手招きしている岩佐さんの姿。



「あいつ、チクリやがって」



「ヤバくない?あたし、次停学になったら終わりだし」



「や、やばいよっ」



岩佐さんの言葉に焦りを見せ始める二人。



金髪ギャルは相当焦っているみたいだった。



「先生、早く早く‼」



岩佐さんは遠くの方からずっと先生を手招きしていて、何かを察知しているのかこっちに近寄って来ようとはしない。



「ほら、里奈、行こっ‼」



金髪ギャルが白崎さんの腕を引っ張った。


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