不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


ちょ、ちょっと‼



「あ、あい、と……?」



腕を引っ張られて体勢を崩したあたしの背中に、愛翔の両腕が回された。



背中に感じる腕の温もりと、頬に当たる愛翔の胸板に一気にドキドキが増して行く。



あたし、今抱き締められてる……?



スースーと規則正しく聞こえ出した寝息。



この状況で寝れるって、どんな神経してるわけ?



腕の中から抜け出そうとして身をよじるけど、キツく抱き締められているせいで中々起き上がれない。


< 56 / 266 >

この作品をシェア

pagetop