不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「そんな場面に出くわすとは思ってなかったからビックリしたよ」
「へえ」
興奮気味のまどかに、気のない返事をしてみせる。
「もう‼一応彼女でしょ⁉もうちょっと興味を示そうよ。愛翔君がなんて返事したか気にならないの?」
そんなこと言われても、ねぇ。
気にならないと言ったらウソになる。
だけど、なんとなく聞きたくない。
理由はわからないけど。
「ま、いいや。それより、今日の帰りカラオケ行かない?」
突然パッとなにかを閃いたように、まどかが話を切り替えた。
「うん、いいね」
「よしっ、カラオケの為に体力温存しとかなきゃ。次の授業は適度にサボるよ」
「そだね、次はツーちゃん先生の授業だし余裕だよ」
まどかとのカラオケは久しぶりだから楽しみだな。