不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


「モテたって好きな奴に好かれねぇと無意味だろ」



「え⁉」



無意識に口から零れる言葉。


愛翔の口からそんな言葉が出るなんて思ってもみなかった。


確かにその通りだけど……。



「好きな人いるの?」



「…………」



あたしの言葉に固まる愛翔。

びっくりしたように大きく目を見開いてその瞳を揺らしている。



さっきまでの無愛想さは感じられない。



本気で驚いているような


そんな感じ。



「お前……それマジで言ってんの?」



“お前には関係ないだろ”って、あっさり言い返されると思ってたのに。



この反応は意外だった。


< 87 / 266 >

この作品をシェア

pagetop