不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
ダンッ
「きゃ」
両手首を掴まれて背中を壁に押し付けられた。
目の前には愛翔の真剣な顔。
壁と愛翔の体に挟まれて、身動きが取れない。
「な、なにすんのっ」
落ち着いたと思ったのに、再び騒ぎ始める鼓動。
「なにって……わかってねぇからわからせようとしてんだよ」
体が密着しすぎているせいか、愛翔が喋ると低い振動が伝わって来る。
「な、なにそれ……」
顔をグッと近付けられて、唇が触れそうな位置でそう囁かれた。
全然わけがわからないよ。
わからせるって……なにを?
「ちょ、待ってよ……意味わかんない」
顔を下に向けて視界から愛翔を外した。
とてもじゃないけど直視出来ない。
「いい加減俺が男だって意識しろよ」
「…………」