不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「み、見惚れてなんかないよ‼」
なんであたしが愛翔なんて。
ありえない。
ないない。
ブンブン首を振ってまどかの言葉を払拭する。
「素直じゃないんだから〜‼ぼやっとしてたら他の女に持ってかれるよ?見てみな、あの人気っぷりを」
まどかが顔を上げてその方向を見る。
同じようにあたしもまどかの視線を追った。
そこには、授業そっちのけで愛翔に熱視線を送る多くの女子達の姿。
コートに入っている女子以外、みんな男子のゲームに視線をやっていた。
「カッコ良いよね、長谷川君って」
「バスケうますぎでしょ」