Sourire
「メニューみてもいい?」

「あ、ウチ、メニューないんだ。
お酒は…そうだね、
たいてい、言ってもらったものは出せると思うよ」

「ふうん…」

ぐるりと店内をあらためて見回す。

落ち着いた照明に浮かび上がる、たくさんのお酒。
名前を見たことがあるものも、ないものも、
がやがやと楽しそうに、
マスターの手に取ってもらえるのを待っているように並んでいる。
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