オタクな彼女は学園のアイドル⁉
そんなやつが手を挙げたものだから、女子は直後にざわざわと騒ぎ始めた。

まったく、女子って現金だよね……。


今度はよく思われようと、どうする?だの、いく?だのとざわつき始めていた。


私はやらない。

だって、女子からの血祭りが怖いもんね。


(やっぱり、ダサいオタク女子って思われてるのが一番楽だよね)


心の中でそう思いつつ、空を眺める。

雲の流れが遅い。

ってことは、今日は風が弱い日だ。
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