鬼畜彼氏
「じゃあ、まずおにーさんの
名前からどーぞ!」
「なんで、お前そんなテンション
なんだよ…。おれの事だぜ?
お前、微塵も関係ねーからな?」
そんな微塵も関係無いことで
お昼つぶされんのも
たまらんなぁ…。
「そんなの、こちらこそ関係ない
ですねっ!
私が気になっちゃったら
終わりだと思って下さい」
おにーさんは目をまん丸くして
ため息をついた。
「で、お名前は??」
こっちだけ知られてんのは
フェアじゃないもんね。
「名前……??
……通行人Aとか?」
「は?マジすか?」
「ちょーマジ。
なんか俺名前ねーみたい」
なんと…!
「もしかして、おにーさん
エキストラかなんか?」
「…なに映画みたくなってんだよ、
違うっつの。」
うーわー、
もしかして私デリカシーとか
持ち合わして無い感じ?
主人公でごめんやん??
↑ムカつく!
「あ、じゃあどこまでが
苗字でどっからが…」
「知るかぁぁぁ!!!」
あーもー叫ばない、
耳痛い。
「てめーのおかげで俺が
どんどん関西弁になってる
だろうがっ!
どないすんねん!!」
あ、ほんまや。
じゃあ私も…
「それこそ、心底
知らんがな。」
「なんでお前まで関西弁やねん、
なめとんか?!」
「いや、ノリで♪」
えへ♡