鬼畜彼氏




「ねぇ、奥中さん。
奥中さん。」



「はい?」


あ、私が奥中さんですが。



…と急に呼ばれて振り返る私。


「さっきから、王子先輩が
呼んでるよ…?」



「え??」



目をドアの方へやる。


あら、ご機嫌ななめ。
どーしたのかな、先輩??



……あれ?
今、もしかして『さっきから』って言った??



…………。



…行かないとかありかな?



「美里ちゃん、
早く行かなきゃ♪」



ゆんちゃん、楽しそーだな。
死んでから良い人生送れないよ!!←?


「…オイコラ。」



やーだ、先輩。
呼ばなくても今行きますって♪














< 72 / 167 >

この作品をシェア

pagetop