鬼畜彼氏




「あなたが咲也様の犬なんて
信じないっ!!!」



勢いよく教室の扉を開けて
大声で叫んだ女子を
クラス中が注目する。



その女子はハアハア
言いながら、さながら敵を
やっと見つけたヒーローの
ように思いっきり私を
指さしている。



「はぁ。」



なんだコイツ。
つーか、何言ってんだ?



「私は花菱 姫子(ハナビシ ヒメコ)
よ!!私のライバルなら
あなたも名乗るべきでは
なくて?」



すげー名前だな。
てか、



「ライバルじゃ
ないんで…」



「さあ!!」



…なにこのハイテンション。
ついてけねー














< 89 / 167 >

この作品をシェア

pagetop