大人の純愛宣言

2私たちの間に何があるのですか。

相沢悠介…フルネームを聞いても、ピンと来ない。

私の頭の中は酒癖の悪さでのいくつかの失敗しか思い出せないで、万が一公表されたらヤバい…という恐ろしい考えばかりが、浮かんでいた。

相沢の口から、

「責任をとる方法、まず俺と付き合う。職場で付き合っていると発表すること」という、めちゃくちゃな責任を押し付けられた。

絶対嫌というと、あの夜の責任が取れないなら仕方ない ということしか言わない。

そのまま相沢は私に連絡先の紙をわたし、明日までに決めてメールしろよといって帰ってしまった…。




あんな甘い顔の下に悪魔のような表情があるとは。。


私は家に帰ってお風呂に入り、ゆっくり考えていた。


あんな脅しに負けて、良いはずがない!
第一酔いすぎても、男に持ち帰られた記憶が一度もないし…万が一私が彼と寝たとしても責任取るのは、普通ならアイツだ。。。

長い時間考えて考えた結果、とりあえず目的を聞いてみることにしメールを送った。


『こんばんは。リナです。やはり思い出せないので謝ります。で、私と付き合っても何もメリットないでしょ…、それにおばさんに興味ないんでしょ。』

とメールすると、すぐに返事が。


『とりあえず気が変わった。おばさんとやってみたくなった(´▽`)あの日の責任取ってください。思い出してくれたら、付き合うのやめれば良いんだし。』


…やってみたいって、最低なやつ。やっぱりあたし、好きになれない!


でも、、仕事は辞めたくない。


『わかった!すぐに思い出してやるから!付き合っているふりくらいするわ!』

そうメールすると、

『じゃあ、悠君って明日からは呼んでね!おやすみ』


というメールがきた。


私は疲れきっていて、髪の毛も乾かさないまま泥のように寝てしまった。



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