近い君、遠い君。






しばらく自転車を漕いでると、見覚えのある街並み。


信号が赤だから、ブレーキをかける。


「…あれ?ココって…。」
小さく呟く。

隼也は私を見てニコ、と笑った。



信号が青になり、また漕ぎだす。




ココ……


思い出せない、あと少し、



あと少しで出てくるのに………!





「あれ?…あれって………」













……私達が通った、幼稚園。
< 15 / 28 >

この作品をシェア

pagetop