近い君、遠い君。




「隼也…ありがとう。」
「え?」

「ここに来れて、よかった…。」



隼也のおかげで幼稚園にサヨナラができた。



「…あの、さ」



隼也はうつむいている。
「なあに?」



「…最後にもう一つ行きたいとこがあるんだ。」


「うん、いいよ!…どこ?」




隼也は「ひ み つ」と囁く。





一体どこに行くんだろ?



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