政略結婚~天使に導かれて~
愛は、その後退院となる為、支度をし、颯太の部屋に向かいながら

『颯太が、自分の病気の事を知っている・・・』

そんな颯太とどう向き合えばいいのか、不安だった・・・。

だが、颯太には、頑張って生きてもらいたい。

私の為にも、この子の為にも・・・・。

愛は、意を決して、颯太の部屋をノックした。

「颯太、おはよう。具合、どう?」

「愛か・・・。もう大丈夫だ。あんまり寝てばっかりいるから
 躰が鈍って仕方ないよ・・・」

「颯太ったら・・・。あのね、颯太・・・・」

「どうした?愛・・・」

「うん、私達の赤ちゃんが出来たの・・・。9月には生まれるから!」

「本当か!」

「うん、出来たよ!私達の赤ちゃん。」

「そうか・・・・出来たか・・・・」

颯太は、そっと愛を抱きしめた・・・。
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