政略結婚~天使に導かれて~
「愛、ありがとう。愛してるよ・・・・」

「颯太・・・・私も愛してる・・・。」グスン・・・・・

「愛、相談があるんだ・・・・」

「なに?」

「しばらく、仕事を休めないか?」

「えっ・・・・。どうしたの?」

「うん、俺も仕事を辞めて、二人で子供が生まれるまで、のんびり
 したいんだ・・・・・。」

「いいけど・・・・どうするの?」

「島津で鎌倉に別荘があるんだ。海の近くなんだが、愛と二人で
 そこで暫く子供が生まれるまで住みたいと思っている。
 あそこなら、環境も良いし、生活するには便も良い。
 愛の出産を、俺は立ち会いたいし、俺の病気も別荘に、往診で
 来て貰えるような医者を捜す。
 愛と二人の時間を過ごしたいんだ。
 もちろん子供が生まれたら、三人の時間を過ごしたい。」

「颯太。私は、どこでも行くよ!颯太が嫌だって言っても
 側にいるんだから!!」

「愛、ありがとう。ちなみにお金の心配はいらないからな!」

颯太は、愛から同意を得たので、早速午後には、高橋医師に
鎌倉で、自分を往診してくれる医師と愛の出産を助けてくれる
病院を探してもらう事を頼んだ。
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