政略結婚~天使に導かれて~
それから、二人は皆に手伝ってもらいながら、鎌倉の別荘へ
引っ越しした・・・・。

楓は、愛から颯太の病気の話と愛の出産の話を聞き、涙ながらに

「愛、私もちょくちょく行くから、何か不安や苦しい時には、
 絶対に言うのよ!
 でも、何で愛たちばかりが・・・・・・」

楓は、なかなか泣き止むことが出来ず、愛は困ってしまった・・・。

愛は、鎌倉に移る前に、颯太と二人で母子手帳を貰いに行き、
母子手帳を手にした瞬間、感動して涙が出そうだった。

鎌倉に着いてからは、最初に、颯太の往診に来てくれる先生に
挨拶も兼ねて診察してもらい、颯太は、

「なかなか、良い先生だな・・・。多分腕は確かだわ・・・・」

「そうね・・・。優しそうだけど、しっかりしていそう!?」

颯太のかかりつけになる医者は、小林といい、昔は、颯太たちの
入院した病院で、救急救命医をしていたそうだ。

そのため、いろんな事に長けており、今回の颯太の往診と、痛み止めの
薬と注射を引き受けてくれた。

愛の病院には翌日行き、愛は、そこで立ち合い出産の希望を出した。

颯太は、どうしても立ち会いたいと希望しており、愛も、颯太が
望むならと、同意し、二人で共同で、出産を迎えることにしたのだ。
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