政略結婚~天使に導かれて~
釘を刺された颯太は、

「会社の事は良いのか?」

「はい、会社は、確かに島津建設との繋がりがあった方が、良いのは
 解ります。ですが、島津がなくとも傾くような会社ではありません。
 父も兄も、しっかり会社経営をしてますので、私が離婚しても、
 さほど問題はないでしょう。
 颯太さんが、望月さんと別れない以上、私は離婚を望みます。」

「何で、彼女の名前を・・・・」

「こちらで、全て調べさせて貰ってます。ただ、調査結果が遅かった為
 結婚式までに間に合いませんでしたが・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「とにかく、これ以上、お話はありません。一度、島津の方でも
 話し合ってください。」

「君は、俺が思っていたより、なかなか手ごわいな!?」

「それは、褒め言葉として受け止めておきます」

「今日は、これで帰る・・・・」

そう颯太はいい残し、帰って行った。
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