政略結婚~天使に導かれて~
そんな光景を、颯太は愛おしそうに眺め、愛は、

「颯太も、パジャマを着ましょ!」

「あぁー、そうだな。」

颯太は、愛に促され、パジャマを身に付け、起き上がって、光太を
抱いた。

ベットに寄りかかりながら、光太を抱いている颯太は、窓から
入る朝日を背に、光輝いて見えた。

光太もそんな颯太に、抱かれながら、嬉しそうに喜んでいる。

そんな2人を見て、愛は

「ちょっと、光太を見ててね。おむつ捨てて来るから」

「うん、いいよ。そうそう、愛、我儘聞いてくれて、ありがとう
 愛、愛してるよ。」

「颯太、私も、愛してるよ。じゃー、ちょっと捨てて来るね!」

愛は、そう言いながら、部屋を出て行った。

残された颯太は、光太に

「光太、パパは、お迎えが来たようだ。
 お前は、ママを幸せにしてやってくれ。
 お前も、パパの分まで幸せになるんだぞ・・・・・」

颯太は、光太にそう話しかけながら、目を瞑った・・・・。
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