政略結婚~天使に導かれて~
新しい旅立ち
愛は、結局倒れてから、三日間、目を覚まさなかった・・・。

入院してから三日目、

「う・・・・うん・・・・・颯太・・・・待って・・・・」

「愛!! 愛! しっかりして・・・・愛・・・・」

愛は、母の声で、目を覚ました。

「ここは・・・・・・・・・」

愛は、目を覚ますと、自分の周りには、両親に兄、島津の両親に悠太
の6人がいた。

「私・・・・・・」

「あなたって子は・・・・バカな事をするんじゃないわよ!」

華英は、泣きながら愛を叱った・・・。

君子も

「愛ちゃん、あなたには光太がいるでしょ!あなたまで死んだら
 光太は、どうなるの!?」

「・・・・・・・・・・・・」

愛は、何も言えなかった・・・・。

皆に心配をかけてしまったが、未だに愛は、颯太の死を受け入れられず、
すぐにでも、颯太が『愛!』と、愛しそうに呼んでくれるのではないかと
思っていた・・・・。否、呼んで欲しかった・・・・。


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