政略結婚~天使に導かれて~
「専務、どうなされましたか?顔色があまりよろしくないようですが?」

「否、なんでもない。今日のスケジュールは、どうなっている?」

「はい、今日は、これから〇〇ニュータウンの開発の件で、営業と
 設計部との会議がございます。夜は・・・・・・・・・・」

栞から、今日のスケジュールを聞きながら、俺は、これからの事を
考えていた。

****************

一日も終り、運転手に

「品川のマンションに向かってくれ」

「かしこまりました。」

品川のマンションは、栞とのマンションである。

颯太は、今日祖父から聞いた話を、もう一度良く考え、これから
先の事を考えたかった。

「おかえりなさい!」チュッと、栞がくっ付いて来た。

「ただいま・・・」

「どうしたの?元気ないわね。具合でも悪いの?」

「いいや。ちょっと疲れているだけだ・・・。」

「そう?そうよね。ここしばらく、ゆっくり休んでいる暇
 なかったもんね。今度のお休みはゆっくり過ごしましょう!」

「あぁー、そうだな・・。風呂に入って来る。」

「はい、着替え出しておくわね。」

颯太は、何も考えたくなかった・・・。
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