政略結婚~天使に導かれて~
椿は、今まで悠太を見てきたが、光太の話をする悠太が、別人の
ように見えた。

写メを見た三人は、


「「「・・・・・・・・」」」

言葉を失うほど、光太と愛は天使のようだった。

「この女性が、愛さんか?」

勇気が、悠太に聞くと、悠太は『そうだ』と、返事をすると

「この子って、確か、『微笑みの女神』じゃないか?」

「「『微笑みの女神』?」」

隆二と悠太は、この微笑みの女神の話を、興味深く聞き、悠太は
そんな伝説が、愛と楓の二人に有ったことを始めて知った。

「へぇー、そんな話があったんだ・・・・。そっか・・・・
 でも、俺、その二人に、アメリカにいる時、会っているんだ・・・」


「「「えっ・・・・そんなのか(そうなの)」」」

「うん、ほら隆二、俺が、引ったくり犯、捕まえた話、した事あったろ!?」

「あぁー、そう言えば、あったなぁー・・・」

「あの時の被害者が、楓ちゃんで、愛ちゃんは、犯人を追っかけていたんだよ」

「そうなのか・・・あの時、お前、名前聞けばよかった!って後悔
 していたもんな・・・・。じゃー、その時の彼女が、愛さんか!?」

「あぁー、そうだ。奇跡的に再会したと思ったら、兄さんの嫁さんだった。」

何とも言えない顔をした悠太に、皆はどう声をかけたらいいのかと、
考えてしまった。
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