政略結婚~天使に導かれて~
その夜、マンションに帰って来ても、愛は、呆然としていた。

そんな愛に、悠太は、

「愛ちゃん、これ、兄さんが三回忌終わったら、愛ちゃんに渡してくれって
 頼まれていたんだ・・・・。
 俺、光太連れて、自分の部屋に居るから、なんなら光太、こっちに
 泊めるから、愛ちゃん、少し考えて・・・・」

「・・・・・・・・・・」

愛は、返事も出来ないほど颯太の手紙に、驚いていた・・・。

悠太は、光太を連れて、部屋に戻り、光太をお風呂に入れ、
寝かしつけた。

愛の今の心境を想うと、胸が痛んだ・・・。

愛の中に、颯太は永遠に居続けるだろう・・・・。

それでも、夢に出てきた颯太の言葉通り、自分は、愛をずっと好きだ。

否、愛してると言ってもいい!!

悠太は、この三回忌が終わったら、今度こそは、自分の気持ちを
愛にぶつけようと思っている・・・・

しかし、愛が、颯太の手紙を読んだら・・・・・どうなるのだろう・・・

今は、愛がどう出るか、待つしかなかった。
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