政略結婚~天使に導かれて~
颯太が、シャワーを浴びて、脱衣場に入ると、着替えが置いてあった。

いつものように、上半身裸で、頭をガシガシ拭きながらリビングに入ると

美味しそうな匂いが漂っていた。

「あっ、丁度良かった。食べましょうか?」

「あぁー、ところでこの着替えは?」

「お義母様が、用意してくださったんですよ。忙しくて、引っ越しも
 お休みが続かないと出来ないだろうからって、仕事用のスーツ類や
 下着から私服も何着か用意されて、クローゼットの中に入ってますから
 あとで確認してください。」

「あぁー、解った。」

「さぁー、食べましょ!ところで、好き嫌いはなかったですか?」

「大丈夫だ。苦手なものは、人参くらいだ・・・。」

「ぷっ、人参って・・・・子供みたい」

「悪かったな! 苦手なものは苦手なんだ・・・・」

「はい、はい、今日は、人参は使ってませんから、どうぞ召し上がって
 ください。」

「「いただきます」」

パクッ「・・・・・美味しい・・料理、上手なんだ・・・」

「フフフッ、そうですね。こう見えても、結構料理もしますが、
 資格マニアで、野菜ソムリエ、ワイン、チーズ、後調理師に
 管理栄養士、それから・・・・・・・・・・結構、短大時代は
 面白くて挑戦してましたよ。それに、料理は、高校の時、
 留学していたので、その時に、滅茶苦茶凝りましたよ。」

「そうか・・・。留学は、どこへ?」

「アメリカで、友達と二人で行って、二人で3年間でスキップして
 大学卒業まで取ったから、本当は、こっちの大学は行かなくても
 良かったんだけど、やっぱり、女子大生がしたいからって、友人に
 誘われて、行ったんです。まぁーお陰で、趣味が増えましたけどね。」

「へぇ~、アメリカはどこ?」

などと以外にも、二人で話が弾み、颯太は心地よい時間を過ごすことが
出来た。
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