政略結婚~天使に導かれて~
「愛ちゃん・・・・愛ちゃん・・・」

悠太に呼ばれたが、愛は悠太のシャツを離さなかった。

「愛ちゃん、僕が動けないでしょ・・・・離してくれる?」

悠太にそう言われたが、愛は

「悠太さん、一緒に寝よ?」

そう、言ってしまった・・・なんてことを口走ったかと思ったが
愛は、この言葉こそが、自分の今の気持ちなんだと認識した。

悠太は困った顔をしながら

「ま・な・み・ちゃん・・・言っている意味、解っているの・・・・?」

「・・・・・うん・・・・・」

悠太は、驚きながらも

「僕は、一緒に寝たら、自分の欲望のままに、君を抱くよ!
 それでもいいの?・・・・・・・」

愛は、颯太の言葉に驚きながらも、小さく頷くと

「愛・・・・好きだ・・・・愛してる・・・・・」

悠太の言葉が、嬉しかった・・・。

愛は、颯太が亡くなってから、ずっと側で、支えてくれた悠太を
いつの間にか好きになっていて、今日、初めて、悠太と一緒にいた
女性に嫉妬していたのだ。

愛は、悠太から与えられる快感に溺れ、

二人は、明け方まで、繋がり合い、そして眠りに落ちた。
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