政略結婚~天使に導かれて~
翌朝も、結局愛の躰が動けないだろうからと、悠太が光太を迎えに
行ってくれた・・・。

改めて、一人になると、自分の起こした行動に恥ずかしさがあったが、
でも後悔はしていなかった・・・。

『今は、悠太が好き』この気持ちだけは、間違いなかった。

ただこれからの事を考えると、少し不安になった・・・・。

島津の人たちには、受け入れられないかも知れない・・・・・

お義父さん達に、なんて言おう・・・・・

そんな事ばかりが、頭の中を駆け巡り、不安になっていると
悠太が、光太を連れて帰って来た。

「ただいま。」

「おかえりなさい。二人とも・・・」

笑顔で出迎えたつもりだったが、悠太に

「何、不安になっていた?」

「・・・・・どうしてわかるの?」

「解るよ。それだけ愛を見てきているから・・・・どうした?」

「うん。皆、私の事、受け入れてくれるかな!?って・・・・・」

愛は、そう言いながら、涙が溜まって来るのがわかった・・・。
< 201 / 225 >

この作品をシェア

pagetop