政略結婚～天使に導かれて～

「ところで、愛、ゴールデンウィーク、どうするの？
　どこか出かけるの？」

「うん、実家に行ったり、子供と一緒にちょっと泊まりに出かけようかと
　考えているんだ・・・・。」

「そっか・・・同期の皆で、ちょっと出かけようか、って和哉と
　話しているんだけど・・・・・」

「そっか、ごめんね。やっぱりどもうしても子供がいると、子供中心なの　　
　よ。それより、今日子、和哉君と、どうなっているの？」

今日子と和哉は、仲が良い。

入社したての時は、お互い恋人がいたので同僚として付き合って
いたみたいだが・・・・、今日子の中で、段々和哉が
好きになり、その気持ちに気づいてからは、彼氏と別れた。

だが、和哉は、未だに彼女と付き合っていて、でも彼女が美容師の為
、土日が休みではないから、土日になると、新太郎や今日子を呼び出し、
出かけたりご飯を食べに行ったりしている。

「ん・ん・・・・。正直、和哉の気持ちは、解らない・・・。
　あぁ～、私も、和哉なんかやめて、別な人探そうかな・？・・・・」

「今日子・・・・・・。」

片思いをしている今日子に、かける言葉が見つからなかった。

「この連休に、出かけたら、タイミングを見て、告白してみるつもりよ。
　ダメでもいいの・・・。自分が前に進みたいから・・・。」

「うん、わかった。失恋したら、私が慰めてあげるから・・・・
　なんなら、家の子、貸してあげるよ・・・。外見は、天使だから！！」

「全く、愛も親ばかね！？」

二人で、最後は笑いながら、ランチを終えた。