政略結婚~天使に導かれて~
「お願いします。愛さんとの結婚を、許してください。」

悠太は、竜太郎と華英に向かって、頭を下げた。

「・・・・・、華英、どうだ?・・・・」

「はい、光太もかなり懐いているし、愛も本当に悠太さんが好きなら
 良いんじゃないんですか!?
 それに、愛には光太もいるけど、何より颯太さんとの思い出ごと
 受け止めてくれる人は、そう、いないと思いますから・・・・。」

「それもそうだな・・・・。ところで、式とかどうするつもりだね?」

竜太郎は、悠太に聞いた。

「はい、まだ具体的な話はしてませんが、とにかく光太と愛さんの姓を
 早く同じにしてやりたいんです。
 そのための手続きも早く取りたいので、籍だけは一日も早く入れて
 その後、結婚式は、挙げるつもりでが、家族だけにするつもりです。
 その方が、愛さんにも島津にも西園寺にも、良いのではないかと・・・・」

「そうか、解った。君たちの結婚は、許そう。」

「「あなた(お父さん)」」

「ありがとうございます。早速、休み明けにでも、手続きを取らさせて
 頂きます。」

こうして愛と悠太の結婚は、許され、二人は結婚へ向けて、また一つ
前進した。
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