政略結婚~天使に導かれて~
その日は、西園寺で、お祝いと称した宴会が始まり、結局三人が
マンションへ帰って来たのは、夜遅くなってからだった。

話し合いのあと、孝太郎が楓を呼び、愛は楓に悠太との事を報告すると
泣きながら、悠太に愛の事をお願いし、愛の再婚を喜んだ。

愛は、家族から悠太との結婚を認めてもらい、本当に嬉しかった。

多分、愛は、悠太でなければ、再婚をするつもりはなかったと思っている。

何故なら、颯太との思い出ごと、悠太は受け止めていてくれるから・・・

悠太は、愛達の側に居たからこそ、全てを解っている。

それが良い事なのか、そうでないのかは解らないが、愛にとっては
颯太との思い出は、自分にとっては、大切な事の一つで、その思い出を
拒絶されるようだったら、好きにはならなかったと思っている。

悠太だからこそ、愛は好きになったと、自信を持って言えた。

「悠太、ありがとう。好きよ!」

「愛・・・・愛してるよ」

二人は、甘い言葉を囁きながら、キスをし、そのままベットへと
雪崩れ込んだ。

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