政略結婚~天使に導かれて~
翌日からは、愛達は三人で、鎌倉の別荘で過ごすことになっており、

出かける準備が整うと、三人は、悠太の運転で、鎌倉に向かった。

鎌倉には、二泊する予定で、別荘に行く途中、スーパーに寄り、
買い出しをしてから、別荘に向かった。

管理人に、買い物を頼むことも出来るが、愛は、自分で食材は
選びたかったので、いつも食材だけは、自分で買い出ししていた。

鎌倉に着いたのが、お昼だった為、愛は別荘に着くと、すぐに
昼食の準備に取り掛かった。

悠太は、お昼近いから、外食でも!?と、言ったが、光太の事を
考えると落ち着いて食事が出来ない事が多く、愛は出来るだけ
光太を連れての外食は避けたかった。

小さい子供を連れての外食は、一般的に難しく、光太も外食だと、
周りが気になり、食事に集中しないし、食べている途中で遊び始める
ので、それなら外食を、光太が大きくなるまでしなければいい・・・
と、考えてた。

愛が料理に取り掛かると、悠太は

「愛、光太と、海の方に散歩に行って来るから、出来たら
 教えて!?」

「うん、解ったわ。気を付けてね!行ってらっしゃい!!」

悠太は、光太を連れて、海岸へと向かった。

光太は、海が好きで、海に着くと、走り回った。

愛が、妊娠中から、颯太と二人で良く海岸を散歩していたからか、
光太は、波の音が好きで、鎌倉の別荘は、とくに喜んだ。

一度、軽井沢の別荘にも、島津の両親と行ったことがあったが、
光太は、夜になると泣きだし、なかなか泣き止まず、大変な思いを
したことがあってからは、常に鎌倉の別荘を利用していた。

悠太が光太と、浜辺で遊んでいると声をかけられた。
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