政略結婚~天使に導かれて~
「皆、出来たから、こっちに座って! 悠太も、大丈夫?」

「あぁー、光太も食べ終わったから、僕も行くよ」

愛に呼ばれて、皆は、ダイニングへ移動した。

「「「「うわぁー・・・・美味しそう・・・・・」」」」

四人は、愛の手料理に驚いた。

「ありがとう。簡単なものばかりだけど、皆食べて。どうぞ!」

「「「「いただきます」」」」

「「「「・・・・・・美味しい・・・・」」」」

「そう、良かった。一杯食べてね・・・・」

「ところで、愛、副社長と結婚って・・・・」

「あぁー・・・・・。その前に話さないとならないことがあるから
 聞いてくれる?」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

四人は、無言で頷いた。

「実は、私は、悠太の兄の島津颯太の妻だったの・・・」

「えっ・・・・島津 颯太って・・・・確か・・・・」

新太郎が話すと、

「そう、颯太は、2年半前に亡くなったわ・・・・。光太は、颯太の
 忘れ形見よ。
 だから悠太とも似ているの・・・・。
 それと、私は、片倉 愛ではなくて、『西園寺 愛』なのよ。」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

四人は、驚きのあまり黙ってしまった・・・。
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