政略結婚~天使に導かれて~
結局、四人は、愛の手料理を頂き、その後、帰って行った。

「ふぅー、愛、お疲れさま」

「うん、悠太こそ、ありがとう。これで皆にバレちゃったね・・・・」

「良いだろ。仕方ないよ・・・。あの四人なら、大丈夫だろ!?」

「うん、皆、良い人たちだから・・・・大丈夫だと思う」

こうして、愛の素性は、今日子たちにバレてしまった。



*************************

愛達の別荘を出て、今日子たちは、都内に戻って、皆と解散した。

皆といっても、新太郎と里香を降ろし、今日子は和哉と住んでいる
所が近いので、今日子は、いつも和哉に送って貰っていた。

「今日子・・・・・・。」

「うん? 何?・・・・」

「俺、文香と別れるから・・・・そしたら付き合ってくれ・・・」

「えっ・・・・」

「文香とは別れようと思って、別れ話を出しているんだが、
 なかなか文香が納得しなくて、でも、俺は今日子が好きだ。
 もし、死ぬんだったら、今日子に側にいてほしい・・・・
 文香とは、必ず決着をつけるから、その時は、付き合ってくれ」

今日子は、和哉の言葉に、涙が零れた。

「私も、和哉の側にいたい・・・・・」

和哉も、今日子の言葉に嬉しくなり、二人は、そっとキスをした。

その後、和哉の話に、ようやく納得した彼女は、和哉と別れ、
今日子と和哉は、やっと付き合うようになった。
< 217 / 225 >

この作品をシェア

pagetop