政略結婚～天使に導かれて～

愛が、シャワーを終えて、寝室に入ると、大きなベットの隅に、颯太が
すやすやと眠っていた。

その寝顔が、可愛らしくて、思わず笑みが零れた。

「なんか、大きな子供みたい・・・クスッ。さて、寝ますか。おやすみなさい」

そう、呟き、愛も眠りについた。

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その頃、栞は、颯太がメール1本で、帰らないことを告げられ
落ち込んでいた。

確かに、今日は、明日のパーティーの打ち合わせをするから、
遅くなると言われたが、新婚初夜の件もあったので、帰って来ると
思っていたら、帰らないとメールが来たことに、ショックを隠せなかった。

「颯太・・・・・愛しているから、私の元に帰って来てね・・・」

そう、祈る栞だった。