政略結婚~天使に導かれて~
エレベーターを、待っていると栞が、二人に追いついた。

「あっ、愛、こちらが秘書の望月さんだ。」

「初めまして、妻の愛です。」

「初めまして、望月です。いつも専務にはお世話になってます」

軽い紹介を終えるとエレベーターが到着し、3人で専務室に向かった。

「愛、今日のゲストは、外国の方が多い。それにうちの会社とも
 これから取引をお願いしたいところも何社かあるので、そのつもり
 で頼むよ。」

「わかったわ。あと、注意することはあるかしら?」

「否、大丈夫だと思うが、とりあえず俺から離れないでくれ。」

颯太は、栞がいるにも関わらず、愛の姿に見惚れていた。

多分10人いたら10人が、絶賛するだろう。それほど愛は、綺麗だ。

また栞も、愛を見て、あまりの美しさにショックを隠せなかった。

そして、颯太の態度も、ショックだった。

チ-ン ♪

愛と颯太は専務室に入り、栞は秘書課に向かった。

秘書課に戻ると、秘書課のメンバーが、

「あの人が、専務の奥様!?」

「うん、そう・・・」

「いや~綺麗な人ね~。まだ20歳なんでしょ!でも、見えないわね!?」

「だって、天下の西園寺のご令嬢でしょ!そりゃー私達庶民とは違うわよ!」

秘書課の中は、愛の話題で持ちきりだった。
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