政略結婚~天使に導かれて~
ガチャ

お風呂を済ませ、部屋に戻ると、ソファーに、ウイスキーグラス
を片手に、颯太が座っていた。

愛が、入って来たのを確認すると

「悪いが、話がある。座ってくれないか・・・」

「はい・・・・」  

座っている颯太は、誰が見ても、美男子だ。

背は高く、手足も長い。目鼻立ちはすっきりしていて、所謂イケメン。

多分、今までも女性に苦労したことはないだろう。そんな風に愛は

颯太を見ていた。

「君も、この結婚は、お互いの会社と家とを繋ぐ結婚だと知っているね。」

「・・・・はい・・・」

「俺は、君を好きになることも愛することもない。所詮、二人の間に
 子供が出来ればそれでいいだけの話だ。子作りはする。しかし、俺の
 生活に口出ししないでくれ。俺には、付き合っている女もいる。
 君には、子供さえ生んでくれれば、あとは好きに生きてくれて構わない
 から。」

「えっ・・・・どういう意味ですか?」

颯太の言っている意味がよく理解出来なかった。

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