政略結婚～天使に導かれて～

その夜は、ホテルの内のレストランで夕食を食べ、二人は、その日から
のんびりとハワイを楽しんだ。

昼間は、観光をしたり、マリンスポーツを楽しんだりし、夕方になると
買い物と夕食を摂りに出かけ、夜は、波の音を聞きながら、二人で
まったりと部屋で過ごし、楽しい日々はあっという間に過ぎて行った。

「なんか、あっという間だったね！？」

「そうだな・・・。仕事をしないで、こんなにのんびりしたのは、
　何年振りだろう！？」

颯太は、大学時代には、既に隠れ役員として、会社の経営に携わって
いたので、高校以来の休暇だった。

「愛、ハワイには、島津の別荘もあるから、また来ような！？」

「うん、また来ようね！？」

二人にとって、この旅行は思い出深い旅行となり、また絆を深めた。