政略結婚~天使に導かれて~
「愛、名前聞いた?」

「あっ、聞くの忘れてた・・・・。」

「「・・・・・・・・・」」

二人は、名前も聞けなかった青年に、心から感謝した。

愛は、警官とに話を終えた楓を、病院へ連れて行き、軽い捻挫で
済んだ楓は、翌日の結婚式には、何とか出席し、二人は、その翌日に
日本へ帰国したのだ・・・。

その後、二人の間で、その青年の話は、偶に出たりはしていたが、
名前も知らない青年の事は、既に思い出になっていた・・・。




愛は、颯太に『引ったくり事件』の事を話し、その時助けてくれたのが
悠太だと話した。

「あの時は、本当にありがとうございました。楓も、あの後病院へ
 行き、軽い捻挫で済みました。」

「そうか、良かった。僕も、あの時急いでいたから、二人の事は
 気にはなっていたんだが、時間がなくてね・・・・。
 大した事がなくて良かったよ・・・。」

悠太は、ほっとした様子だった。

その後、三人で夕食を摂り、愛も悠太とは、気軽に話が出来ていた。

その日は、結局、悠太は颯太のマンションに泊まり、翌朝帰って行った。

帰り際に、次回は楓も呼んで、四人で会う約束をしたのだ・・・。
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