政略結婚~天使に導かれて~
「でも、仕事が・・・・・」

「大丈夫だ。俺もいるし、悠太にもやってもらうことにした。
 会社では、悠太の正体は明かしてなかったが、今日の救急車騒ぎで
 本社の連中は、悠太が俺の息子だと知ってしまったから、それなら
 お前が抱えていた仕事の一部を、悠太にしてもらう事にしたから、
 お前は早く元気になれ。
 俺は、早く引退したいんだ!」

「クククッ、結局、俺は退院したら、また仕事に追われるのか・・・」

「あぁー、だから早く元気になれ!分かったな」

「あぁー、解ったよ。愛、退院したら、また扱き使われるぞ・・・」

「お義父さん、颯太を扱き使わないで下さい。」

と、愛は剥れて、豊かに抗議した。

「ハハハッ、愛ちゃんには嫌われたくないから、善処します。」

「「ハハハッ・・・・」」

颯太と悠太は大笑いした。

「さて、悠太、俺達も帰るか!とりあえず、暫く入院だから
 養生しろ。愛ちゃんはどうする?」

「はい、もう少し残って、看護師さんに入院中に必要なものが
 ないかどうか聞いてから帰ります。」

愛がそう答えると、豊と悠太は帰って行った。
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