あたしとあいつ
「やったぁ!!!」
「よかったね杏奈。」
「うん!徒競走で2位なんて初めてだよ!!」
「1位は...カホちゃんだったでしょ...?」
「あ~、あの子カホちゃんって言うんだぁ。」
カホちゃんって子...めっちゃ綺麗な人だったな...
「あっ!男子始まるよ!」
「えっ!?」
あ、一之宮だ!
「可鈴、一之宮が走るよ!」
「ほんとだ!一之...」
ドンッ
「宏斗様~///」
「頑張ってくださぁい♥」
「キャ~!走りだしたよ!!」
「ぶっちぎりの1位だ!」
「かっこいい!!」
わぁ...さすが一之宮ファン...
「杏奈!西島!!」
「えっ!?ほんとだ!!翔大ーー!」
気付いたのかこちらを向いてくれた。
「頑張ってよ!!」
「おう!見てろよ。俺だけを。」
ドキン
ヤバい...絶対、顔赤い...
「よ~い...」
パンッ
一斉に走りだす。
翔大は...あと1人抜かせば1位!
頑張れ!
抜かすんだ!
するとあたしの声が届いたのかゴール寸前で1人抜かし、見事1位に!!
「や...やったぁ!!!」
翔大が1位をとったのになぜか自分のことのように嬉しかった。
でも本番はこれからだ...