あたしとあいつ
「ねぇねぇ、昨日はどうだった?!」
「どうだったって言われても...」
今日は3日目。修学旅行もいよいよ最終日になりました。
「手は繋いだ?チューは...」
「何もしてない。」
「えー!...つまんない。」
そう。昨日はあれから大した会話もなくて、手も繋がなかったし...もちろん、キスなんてものはその時の自分の頭の中になかった。
「別にいいでしょっ!...あ!翔大!!」
あたしの声に気付いた翔大は走ってこっちまで来てくれた。
「よっ。」
「昨日...どうだった?」
「...昨日?」
「...夏帆ちゃん。」
すると、急に翔大は焦った。
「な、何でお前が知ってんだよ!」
「なんだよ照れちゃってぇ。かわいいなぁ♥」
「まぁ、お前よりかわいいのは当然だ。」
カチン
「あぁ~そうかそうか。あたしよりも背が小さいですもんねぇ。」
「はぁ?それは関係ないだろ!」
「関係あるんでちゅよぉ?あ、分かんないでちゅかぁ。かわいそうでちゅねぇ。」
「あぁ!もうっ!!」
「ははは!!」
やっぱりこうじゃなきゃ!
そしてあたしたちはパワースポットに行った。
「ねぇねぇ、おみくじしない?」
「あ!いいね。翔大も早く!!」
「おうっ!」