あたしとあいつ
「うわぁ...めっちゃ混んでる。」
今日はなぜだか人がたくさんいた。
「どうしよぉ。」
可鈴はピョンピョン飛んでなにがあるか確認してる。
こういう時こそあたしの出番。
だいたいこんな時は背の高いあたしの役目。
はぁ。じゃあ行くか。
「みんな何食べる?あたしが...」
「僕が行くよ。」
え?...一之宮??
「いつも和泉にやらせてるから今日は僕がやるよ。」
「宏斗...お前優しいなぁ。俺だったら絶対にやんないね。」
「だって女子に毎回やらせるなんて可哀想じゃん。」
「いいんだよ!和泉はデカ女だから!!」
...は?
「うるせーこのチビ!あっ、そっかぁ。」
「なんだよ?!」
「小さいから人混みに埋もれちゃうのかぁ。可哀想でちゅねぇ!」
「てめぇ!!ふざけんな!!!」
「まぁまぁ。一之宮が買ってくるから。そんなことでモメないの。」
「はぁい...。」
「すいません。」
「じゃあ適当に買ってくるね。」