隣のあなた~無自覚美少女VSオレ様王子~
「しょうがないだろ??お前の顔を見るといじめたくなるんだから・・・」
「でも、いじりすぎもよくないと思うわよ?」
「たくっ、わかったよ!これからは、気を付けるようにするよ・・・・・だぶん」
「それでいいのです!!」

「「おい(あっ)、奈津希。後ろ!!」」
「えっ、二人して・・・・後ろって何??」

どんっ

「きゃっ」

あたしは後ろを向きながら歩いていたために、誰かとぶつかってしまった。

「奈津希!!」
(た、倒れる!!)

あたしは、急なことだったので目をつむることしかできなかった・・・

がしっ

「えっ」

あたしは、目を開けるとそこには顔立ちが整った男の子の顔があった。たとえるなら、おとぎ話に出てくる王子様のような感じに思えた。

「大丈夫?ごめんよ・・・
僕がよそ見していたあまりに君にぶつかってしまって・・・」
「いえっ、こちらこそ。後ろを向きながら歩いていたから・・・・・すみません」
「おい、奈津希。大丈夫か」
「・・・・・えっ!う、うん。大丈夫」
「むっ」
「あらっ」
「たくっ、後ろ向いてなんか歩くからだろ?
じゃなくても、とろいんだらか・・・・・・
悪かったね、俺の連れがあんたにぶつかってしまって・・・怪我とか無いかい?」
「えぇ。大丈夫ですよ・・・では、また。」

あたしは、王子様(←名前が知らないので勝手につけた・・・)に見とれてしまった・・・
麗が、あたしに話しかけてもすぐには返事を返せなかったし・・・・カミカミだったから、絶対に不思議がられた・・・・・
それにしても、麗の態度が営業用になっていたのはなんでなんだろう??
それに、なんかお互いに睨み合ってたような・・・
まっ、気のせいだよね?
そんなことを考えていたら、王子様は行ってしまった。


そのあと、あたしたちはクラスに行き、入学式が始まった。
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