【完】大キライなキミに片想い中。




シャワーを終え、リビングに行くと大希はもう帰ってきていた。



「お、翔希大丈夫か?」


大希が俺の顔を心配そうに覗き込む。


「あ、あぁ」


「大希、由愛を家まで送ってたんだろ?帰ってくんの早いな」


「うん、わりと家近かったから」


アイツってどこに住んでんだろ……。


「てか翔希、あんまり相川をからかうなよ?」


「だってアイツの反応すげぇー面白いし」


アイツ見てると、いじわるしたくなるんだよなぁ……。


「大希、アイツのこと好きなんだよな?」


俺が問いかけると大希は少し頬を赤らめた。


「うん、まぁ……そうだけど」


「大希とはライバルになるかもとか言ったけど、冗談だから」


大希が純粋にアイツを想ってる姿を見ると、何だか申し訳なく感じてきた。
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