【完】大キライなキミに片想い中。
「おう、翔希って相川みたいな可愛いって感じの女子より、大人っぽい女子の方が好みだろ?」
「あぁ、あんな色気ないヤツ興味ねぇーし」
そーだ、俺は色気のある大人っぽい女の方が好きなんだ。
アイツにドキッとしたとか可愛いとか思ったのはきっと、気のせい。
うん、絶対そーだ。
てか、そう信じたい。
あんなヤツにドキドキしたり可愛いって思うなんて、俺じゃない。
「翔希はわかってないなぁ、相川の魅力」
「アイツに魅力なんてモンねぇーよ」
俺は自分に言い聞かせるように言う。
「ま、わかってもらっちゃ困るけど」
………わかりたくもねぇーよ。
「じゃ、俺は課題するから」
大希はそう言って、2階の自分の部屋に入っていった。
さ、俺は寝るとするか。
俺も2階の自分の部屋に入った。