【完】大キライなキミに片想い中。
「ま、そういうことだから。悠麻君と帰ってね」
「うぅ……。はーい……」
慧斗君……ごめんなさい。
「はい、じゃあ由愛、行くよ」
涼花は私の手を引いて学校を出た。
「はぁ~……ほんと慧斗ってば、恥ずかしいことを人前でしないでよって言ってるのに……」
「慧斗君、涼花にベタベタだね」
「家近いから帰ってからでも会えるってのに……」
「相当、涼花のことが大好きなんだね」
あんなに愛されるなんて、羨ましいなぁ……。
「それに、涼花も何やかんやで慧斗君のこと大好きだし、相思相愛って感じでいいなぁ~……」
「由愛……からかわないのっ」
「からかってないよ~……」
照れてる涼花は恋する乙女って感じで可愛かった。