【完】大キライなキミに片想い中。
「よかった。じゃ、行こっか」
「うん!!」
歩き出そうとした私の手首を、大希君が掴んだ。
「待って」
「へ?」
「手……繋いでもいい?」
………!?
大希君が顔を真っ赤にしている。
「あ、あの」
いきなりのお願いに慌てる私。
そして顔はおそらく真っ赤だろう。
「だ、ダメなら断ってくれても……」
「ううん!!!全然いいよ!!」
そう言うと、大希君の顔は赤みを増した。