【完】大キライなキミに片想い中。




30分後、プラネタリウムは終了した。


「キレイだったね~!!」


「うんうん!すっげぇーキレイだった」


大希君とそんな会話をしながら会場を出る。


「なんか小学生の頃を思い出したよ」


「俺も。なんだか、初心にかえった感じ」


小学生の頃にプラネタリウムを見たときも、すっごく感動したっけ。
あの頃の自分は無知で純粋で……素直な自分を思い出した。


「あーあ、ずっと見てたかったなぁ……」


「また来たらいいじゃん。また一緒に来ようよ」


「……!!ほんとに!?」


それって……また次回もデートがあるってことだよね……?


「うん、俺はいつでも大歓迎だからさっ」


あれ……次回があるってもっと嬉しいはずなのに……今日の私、変な気がする。
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