【完】大キライなキミに片想い中。
「もしかして、仮病つかってたの?すっごく元気そうじゃん」
「バカ、これでも一昨日ぐらいまでは高熱出してたんだからな」
「ふぅーん………」
すると、大希君がおぼんにジュースの入ったコップを乗せて入ってきた。
「はい、相川」
ジュースを小さいテーブルに置いてくれた。
「ありがとう」
「何、お前ら付き合ってんの?」
その様子を見て翔希君が言った。
「つ、付き合ってないよ!」
昨日のこともあってこういう話はなんか気まずい。
「ふぅーん、俺がいない間にイチャこらしてたんじゃねぇーの?」
翔希君はニヤッと笑う。
「翔希君には関係ないでしょーがっ」
ほんと、翔希君って空気読めないんだから……。