【完】大キライなキミに片想い中。
「あ、そーいや俺、母さんに牛乳買ってきておいてって言われたんだった!!ちょっと、行ってくるね!」
「え、大希君!?」
大希君は急いで家を出ていってしまった。
う、ウソでしょ……。
翔希君と2人きりとか……。
「お前、大希に告られたの?」
「へ!!?」
な、なんでそのこと……っ
「いや、何となくお前と大希の感じ見てたらわかった」
翔希君は言いたいことがわかったのか、そう答えた。
「お前、自分の気持ち言わなかったのか?」
「うん……」
「言えばよかったのに」
「か、勝手なこと言わないでよ!!自分の気持ちがわかんなくて困ってるのに……っ」
翔希君は目を大きく見開いた。
「大希のこと、好きじゃなくなったってことか?」
「わかんない……っ。好きなのに好きじゃないていうか……」
あー、もうほんと意味わかんない。